品質方針
1.「16.5の誓」を基本理念とした品質活動を行なうと共に、ラリー活動を活性化する。
2.品質マネジメントシステムの継続的な改善を行い、顧客に満足していただける技術を提供する。
3.品質、ものづくり、価値に対する「変わらない拘り」を持ち続け、業界の先を行き続ける。
4.“製品安全”に関する活動を展開して顧客に安心していただける仕組みを維持する。
- 1.過去の品質事故を反省として生まれた.「16.5の誓」を、基本理念とした品質管理の維持・継続を行う。
- 2.品質マネジメントの作り込み
品質保証部門マネージャーを、品質に関する事項の管理責任者に定め品質マニュアルの要求事項が確実に実施するための権限と責任を持ち、積極的に他部門のマネージャーとの協議の機会を設け品質システムを継続的に改善する。
各部門のマネージャーは、顧客の品質要求事項を満足させ信頼性の高い製品を提供するために、要求事項を明確にし、確実に実施させる。 - 3.変わらない拘り:
一人ひとりが高い品質意識と 『不適合 0 』 への拘りを持ち続ける活動を展開する。
一人ひとりが高難易度の精密加工最新技術とそれを最大限に活用できる能力を有している状態を作る。
- 4.製品安全(Quality Firstの追求):
品質管理責任者は、製品安全への取組に対する課題を明確にし、各チームで意識向上の教育を実施する。
グループリーダー及びそのメンバーは、AP事業部の品質システムを理解し、「ルールを守る」「正しく記録する」「出来ない時には手を挙げる」事を確実にし、品質目標を達成して行く活動を実施する。
- 「16.5の誓」の言葉の意味
- 1967年5月、H社の完検で完成品より、ひどい油もれが発見されました。
その原因を追求したところ、わが社のスプラインシャフトの切り上がり長さ不良が油もれの原因とわかり、この通知を受けて調査した結果、その部品ばかりではなく、他の部品においても同じ不良があることが判明しました。原因は、H社の図面にはスプライン切り上がりの長さは、17.5mmと指定されていたにも拘らず、わが社に於いて、加工図面を16.5mmとし、しかも出来上がった品物は規格外 0.5~2mmだったからです。この事は、事故が判明する迄の数ヶ月間、数万本にわたり、どこからも問題として打ち上げられずに、 得意先に送られていたという事は、一般公差だから… という安易な考え方から起こった全員の責任であるとも言えるでしょう。そこで、私達は二度とこの様な大きな損害を起こさないように、この時の16.5mmを題として「私達の日常業務の中に最低これだけは守ろう」と言う「誓」をたてゝ、全員で守る事にした訳です。これが、わが社の不良をなくし、品質の向上となる 「16.5の誓」となったのです。