
RH事業部 池本敏久
昭和53年4月1日入団※(入社)。RH事業部所属
アイコクアルファの理念を広く伝えるために作られた本がある。それは、会社と従業員をモデルに見立てて描かれた一冊の絵本「リュックの中の宝物」。その制作を担当した。
※入団:仲間として一緒にやっていく「チームの一員」になるという考えから、入社と言わず、あえて「入団」と呼んでいる。
涙を誘った一冊の絵本に「これだ」と感銘を受けた。

池本はRH事業部の代表として会社の広報的な活動をするデザイン委員会のメンバーに選ばれた。「アイコクアルファのことを世の中にどうやって伝えるか…。言葉にするのは難しいことですから、どんな表現が相応しいかを考えながら参考になるものを探しましたね」。そんな中、立ち寄った本屋で一冊の絵本を手にする。「恥ずかしながら思わず涙したんです」。短い文章と挿絵だけのシンプルな構成の中でじんわりと想いを伝える絵本に「これだ!」と感銘を受けた。
池本が受けた感動に反して、“絵本を作ろう”と提案した当初のみんなは「バカなことを」「本当にやるの?」という反応。「ですが、自分の持っていたイメージをストーリーと絵で提示したところ、“面白そうだ、やってみよう”ということになったんです」。
ページを分担して、持ち寄ったページをつなぎ合わせてく作業が始まった。「アイコクってどんな会社だろう?」、「やっぱりこうだよね」、「ここで働けて本当に幸せだったとみんなに思ってもらいたい」。幾度も会議を重ね、ついに完成を迎えた。
出来上がった絵本は全従業員の家族、そして知人たちのもとへ届けられた。「いろいろな感想がありましたね(笑)。いいという人もいれば、分からないという人も。でも心から作って良かったな、と思います。それと“こころの部屋”の制作に携われたこと、部屋そのものが私の誇りです」。
やりたいことがある。やれることがある。だからまだまだ終わらない。

入社して33年、くじけそうになった事もあった。「でもね、同じ思いを乗り越えて生き生きと仕事に取り組んでいる先輩達の姿を見て勇気をもらった。だからやってこれたんです」と語る池本。「この会社にはやりたいことが山ほどある、それをやり遂げられる環境があるんですよ」。
自分が開発したものを自分で売る、どんな人の役に立っているのかが直接分かる職場。「お客様の喜ぶ顔を自分の目で見ることができる。これは何事にも代え難い、本当の宝物になります」。
デザイン委員会のメンバーから退いてもなお、「アイコクアルファで働くことの楽しさや喜びを次の世代の人たちにどんどん伝えていきたい」と熱い想いを胸に抱く池本。最後に溌剌とした声でこう語った。「これからはRH事業部として世の中の多くの人の笑顔をもっともっと増やしていきたいです」。